ダージリン・オータムナルとは?セカンドフラッシュとの違いを楽しむ
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9月に入ると、紅茶専門店の店頭に「ダージリン・オータムナル」という秋摘みの新茶が並び始めます。ダージリンといえば春摘みのファーストフラッシュや初夏摘みのセカンドフラッシュが有名ですが、オータムナルは味わいの方向性が異なるといわれる、もうひとつの楽しみ方です。この記事では、ダージリン・オータムナルの特徴をセカンドフラッシュと比べながら紹介し、シーンに合わせた選び方を整理します。
ダージリン・オータムナルとは
ダージリン・オータムナルは、インド北東部・ダージリン地方で10〜11月頃に収穫される秋摘みの紅茶です。ダージリンの茶摘みは年に複数回あり、収穫時期ごとに「フラッシュ」と呼ばれる区分がつけられています。
- ファーストフラッシュ(春摘み): 3〜4月頃。若々しく爽やかな香りが特徴といわれる
- セカンドフラッシュ(初夏摘み): 5〜6月頃。マスカテルフレーバーと呼ばれる芳醇な香りで知られる、もっとも評価の高い時期とされる
- オータムナル(秋摘み): 10〜11月頃。モンスーン明けの雨季を経た茶葉から作られる
季節が進むにつれて日照時間や気温が変化するため、同じ茶園の茶葉でも収穫時期によって仕上がりの印象が変わるといわれています。オータムナルはその年最後の収穫にあたることが多く、「その年のダージリンの締めくくり」として楽しまれる存在です。
セカンドフラッシュとの違い
香りと味わいの傾向
セカンドフラッシュは、マスカットを思わせる華やかな香り(マスカテルフレーバー)と、しっかりとした渋みのバランスが持ち味とされ、ダージリンの中でもとくに人気の高い時期です。一方でオータムナルは、香りの華やかさよりもまろやかでコクのある味わいに寄る傾向があるといわれています。渋みが穏やかで、ストレートでもミルクを加えても飲みやすいと感じる方が多いようです。
水色(すいしょく)の違い
水色とは、抽出した紅茶の色合いのことです。セカンドフラッシュはオレンジがかった明るい水色になりやすいのに対し、オータムナルはやや濃いめの赤みを帯びた水色になる傾向があるといわれています。同じダージリンでも、カップに注いだときの見た目の印象から違いを感じられることがあります。
価格帯の傾向
セカンドフラッシュはダージリンの中でも需要が集中しやすく、上位グレードの茶葉は価格が高くなりやすい時期です。オータムナルは希少性こそありますが、セカンドフラッシュほどの争奪戦にはなりにくく、比較的手に取りやすい価格帯で並ぶことが多いといわれています。「ダージリンを試してみたいけれど、まずは価格を抑えて楽しみたい」という方には選びやすい選択肢のひとつです。
こんな方にオータムナルがおすすめ
- 渋みの強い紅茶が少し苦手で、まろやかな味わいを求めている方
- ミルクティーやストレート、どちらでも楽しみたい方
- 「その年最後の収穫」という季節感を楽しみたい方
- ダージリンをまずは手に取りやすい価格帯から試してみたい方
反対に、華やかなマスカテルフレーバーそのものを楽しみたい場合は、セカンドフラッシュのほうが期待に近い仕上がりになりやすいといわれています。目的に合わせて選び分けるのがおすすめです。
淹れ方の目安
ダージリンはどちらのフラッシュも、熱湯(95℃前後)でしっかり蒸らす淹れ方が基本とされています。
- 茶葉の量: ティースプーン1杯(約2〜3g)を目安にカップ1杯分
- 蒸らし時間: 3〜4分程度。オータムナルはやや長めに蒸らすと、コクが引き立ちやすいといわれています
- 温度: 沸騰直後の熱湯を使うと、香りが立ちやすい傾向があります
はじめて淹れる場合は、まず基本の分量・時間で試してから、好みに合わせて微調整していくとよいでしょう。
ダージリン・オータムナルの選び方
まずは試しやすいダージリンから始めたいという方には、ハウスブレンドタイプが選択肢になります。
しっかりとしたブランドの茶葉で試したい場合は、専門ブランドの茶葉も選択肢のひとつです。
まとめ
ダージリン・オータムナルは、華やかなセカンドフラッシュとは違った、まろやかでコクのある味わいが楽しめる秋摘みの紅茶です。渋みが穏やかで飲みやすく、価格帯も比較的手に取りやすいことから、ダージリンをはじめて試す方にも向いています。秋の訪れとともに店頭に並び始めるこの時期だけの味わいを、ぜひ一度楽しんでみてください。紅茶のカフェインが気になる方は紅茶のカフェイン量Q&A、フレーバードティーとの違いを知りたい方はアールグレイ紅茶3ブランド比較もあわせてご覧ください。

