アイスロイヤルミルクティーのいれ方|濃厚に仕上げるコツと向く茶葉

アイスロイヤルミルクティーのいれ方|濃厚に仕上げるコツと向く茶葉

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目次

夏でもミルクティーが飲みたい。けれど氷を入れたら水っぽくなってしまった——アイスのロイヤルミルクティーは、ホットと同じ分量で作るとほぼ確実に薄くなります。

結論からお伝えすると、コツは3つです。茶葉を濃いめに使って水だけでしっかり抽出してから牛乳を合わせること、熱いうちに氷へ一気に注いで急冷すること、そして渋みとコクの強いアッサムのCTC茶葉を選ぶこと。この記事では、その手順と分量、向いている茶葉の見分け方をご紹介します。

なぜアイスのミルクティーは薄くなるのか

理由は単純で、氷が溶けた分の水が加わるからです。冷たいグラスに氷を入れておくだけでも溶けた分の水が加わりますが、今回のレシピのように熱い液体を注ぐ場合は、氷が急激に溶けてさらに水量が増えます。ホット用の濃さで作れば、その分だけ味も香りも薄まります。

もうひとつの理由は、冷たくなると味の感じ方が変わることです。同じ濃さでも、冷やすと甘みや香りは控えめに、渋みは輪郭が立って感じられます。「ホットではちょうどよかったのに、冷やすと物足りない」という現象の多くは、この2つが重なって起きています。

対策はひとつだけ。溶ける氷の分を最初から見込んで、濃く作っておくことです。

基本のレシピ(グラス2杯分)

ホットのミルクティーなら茶葉3〜4g程度で作ることが多いですが、このレシピでは氷と牛乳で薄まる分を見込んで、茶葉を8〜10gとやや多めに使います。材料は次のとおりです。

材料分量
茶葉(アッサムCTCなど)8〜10g(ティースプーン山盛り3〜4杯)
150ml
牛乳200ml
グラス8分目までたっぷり
砂糖またはシロップ好みで小さじ2〜3

手順は5ステップです。

  1. 小鍋に水150mlを入れて沸かし、火を止めて茶葉を入れ、ふたをして2分蒸らす
  2. 牛乳200mlを加えて弱めの中火にかけ、鍋のふちが細かく泡立ってきたら火を止める(沸騰させない
  3. 甘みを加える場合はここで入れて溶かす
  4. 茶こしで濾しながら、氷をたっぷり入れたグラスへ一気に注ぐ
  5. 軽く混ぜて完成

ポイントは2つあります。ひとつは、牛乳を沸騰させないこと。ぐらぐら煮立てると牛乳のたんぱく質が変化して膜が張り、風味が重たくなります。鍋のふちがふつふつしてきたら十分です。

もうひとつは、注ぐときは手早く。ゆっくり注ぐと氷が溶けるだけの時間ができ、薄まりやすくなります。

なお、この「熱いものを氷に一気に注ぐ」急冷は、ストレートのアイスティーで白く濁るクリームダウンを防ぐ方法と同じ考え方です。ミルクティーはもともと白いため濁りは気になりませんが、手早く冷やすほど風味が保てる点は共通しています。

向いている茶葉を選ぶ3つの基準

  1. CTC製法の粒状茶葉を選ぶ — CTCは茶葉を潰して(Crush)裂いて(Tear)丸めた(Curl)粒状の茶葉で、短時間で濃く出るためミルクティー向きとされています。ミルクの中でも味が負けません。
  2. 産地はアッサムを基準に — インド北東部のアッサムは、コクと麦芽のような甘い香りが特徴です。渋みがしっかりしているため、牛乳と合わせてちょうど良い濃さになります。
  3. ストレート向きの茶葉は避ける — ダージリンやニルギリのような香りの繊細な茶葉は、牛乳に混ぜると持ち味が消えてしまいます。これらは水出しアイスティーのほうが持ち味が生きます。

おすすめの茶葉4タイプ

タイプ特徴こんな方に
アッサムCTC(茶葉のまま)コク・濃厚濃厚さ最優先
ティーバッグのCTC手軽・計量不要平日にさっと
ミルクティー用ブレンドコクと香りの両立ストレートでも
マサラチャイスパイシーで冷やしても輪郭が残るアレンジ派

1. アッサムCTC(茶葉のまま)— 濃厚さを求めるなら

粒状なので少量でも濃く抽出でき、氷で薄まる前提のアイスミルクティーとは相性がよい茶葉です。夏摘み(セカンドフラッシュ)のアッサムCTCは、コクと甘い香りがはっきりと出るタイプで、100g前後の袋ならひと夏かけて楽しめます。

2. ティーバッグのCTC — 平日の一杯に

1袋2.5gのCTCティーバッグなら、上のレシピ(茶葉8〜10g相当)にはグラス2杯分で3〜4袋が目安です。小鍋にそのまま入れて煮出せるので、計量も茶殻の始末もいらず、仕事の合間に1杯だけ作りたい日に便利です。

3. ミルクティー用ブレンド — ストレートとの兼用に

ミルクティー専用の茶葉を1袋使い切れるか不安な方には、こうした兼用タイプが向いています。CTCにオーソドックス製法の茶葉を合わせたブレンドで、ミルクティーのコクを保ちながらストレートで飲んでも香りが楽しめます。

4. マサラチャイ — アイスチャイという選択

同じ茶葉でホットにもできるので、季節をまたいで使えます。生姜・カルダモン・シナモンなどのスパイスをあらかじめ配合した茶葉を使えば、上のレシピのまま冷たいマサラチャイになり、スパイスの香りの輪郭は冷やしても保たれやすく、甘みを控えめにしてもぼんやりしないのが利点です。

仕上がりを左右する3つの選択

牛乳は成分無調整を

低脂肪乳や無脂肪乳は、冷やすとコクが物足りなく感じられます。濃厚に仕上げたいなら成分無調整の牛乳が基本です。さらに濃くしたい場合は、牛乳の一部(50mlほど)を生クリームに置き換える方法もあります。

豆乳やオーツミルクでも作れますが、豆乳は加熱で分離しやすいため、火を止めてから加えて余熱で温める程度にとどめるのが無難です。

甘みはシロップか、煮出しの段階で

冷たい液体には砂糖が溶けにくいため、甘みを加えるなら火を止める前に入れて溶かしてしまうのが確実です。あとから足したい場合は、砂糖を同量の水で煮溶かしたシロップやガムシロップを使います。

氷は大きめ、量はケチらない

氷は小さいほど早く溶け、その分だけ薄まります。可能なら大きめの氷を使い、量は少なめにせずグラス8分目まで入れてください。「氷を減らして薄まりを防ぐ」のは逆効果で、冷え方が中途半端になり、かえって水っぽい仕上がりになります。

紅茶を凍らせた「ティーアイスキューブ」を氷代わりに使う方法もあります。溶けても味が薄まりにくく、詳しくはアイスティーが映えるガラスのカップ・グラスのQ&Aでご紹介しています。器選びも同記事で扱っており、ミルクティーは白の濃淡が美しいので、口の広い透明なグラスが似合います。

よくある質問

Q. 電子レンジでも作れますか? 作れます。耐熱カップに茶葉と水を入れて600Wで1分半ほど加熱し、牛乳を加えてさらに1分ほど温め、濾して氷に注ぎます。牛乳は吹きこぼれやすいので、容器の大きさに余裕を持たせ、加熱時間を短く区切って様子を見てください。

Q. まとめて作って冷蔵庫で保存できますか? 牛乳を使っているため日持ちしません。その日のうち、できれば数時間以内に飲み切ってください。作り置きしたい場合は、紅茶だけを濃く煮出して粗熱を取り、冷蔵庫で保存しておき、飲むときに冷たい牛乳と氷を合わせる方法が安全です(この場合も当日中に飲み切ってください)。

Q. ティーバッグは何個使えばいいですか? グラス2杯分なら、通常のティーバッグ(2〜2.5g程度)で3〜4個が目安です。

Q. 茶葉が残ってしまったら? CTCは粒が細かく湿気を吸いやすいため、密閉して光の当たらない場所での保管が向いています。夏場の保存については夏場の茶葉の保存方法をご参照ください。

まとめ:茶葉は濃いめに、たっぷりの氷で

アイスロイヤルミルクティーがおいしくできない原因は、ほぼ「濃さが足りないこと」に集約されます。茶葉は濃いめに、牛乳は沸騰させず、熱いうちに氷へ一気に。これだけで、氷が溶けても輪郭の残る一杯になります。

茶葉選びで迷ったら、まずはアッサムのCTCから。ミルクに負けないコクという、この飲み方にいちばん必要な性質を持った茶葉です。暑い午後に、濃くて冷たいミルクティーをひとつ。それだけで、少し機嫌のよい夕方になります。