チャイラテとマサラチャイの違いは?カフェメニューの読み方と自宅での作り分け

チャイ・マサラチャイ・チャイラテの違いを、食品メーカー・茶専門店・カフェの公式ページを確認して整理しました。煮出して作る方法とシロップで作る方法の違い、自宅での作り分け方、手軽に試せるチャイ3種もご紹介します。

チャイラテとマサラチャイの違いは?カフェメニューの読み方と自宅での作り分け
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目次

肌寒くなると、カフェのメニューで「チャイラテ」や「マサラチャイ」を見かける機会が増えます。似た名前ですが、何が違うのか、注文するときに迷ったことはないでしょうか。

この記事では、食品メーカー2社・茶葉やスパイスを扱う2社・スターバックスの公式ページ(計5ページ)を確認して、違いを整理しました。先に結論は次のとおりです。

  • マサラチャイは、チャイにスパイスを加えたものです。紅茶をスパイスと一緒に、水と牛乳で煮出して作るのが基本です
  • チャイは、ヒンディー語で「お茶」の意味です。ただし、日本で「チャイ」として出される飲み物は、スパイスを加えたものが多いと説明するページもあります
  • チャイラテは、出典によって説明が分かれます。煮出したチャイのミルクを少なめにして、泡立てたミルクをのせたもの、という説明があります。一方、スターバックスの「チャイ ティー ラテ」は、スパイス入りのシロップにミルクを合わせて作るとされています
  • カフェでは、メニュー名だけで作り方までは分からないことがあります。気になるときは、お店の商品説明を見るのが確実です

なお、この記事は本文中でリンクしたメーカー・各社の公式ページの記載を整理したもので、味や香りの感想は含みません。

チャイ・マサラチャイ・チャイラテの整理

まず、3つの言葉について、出典ごとの説明を並べます。

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記事内の比較表 1
呼び名出典での説明
チャイヒンディー語で「お茶」の意味。CHANOYUは、紅茶とミルクを煮だし、たっぷりの砂糖を加えて甘くしたミルクティーを指すことが多いと説明している。富澤商店は、インドでは単にミルクティーを意味し、日本で「チャイ」として出される飲み物の多くはスパイスを加えたものと説明している
マサラチャイチャイにスパイスを足したもの(CHANOYU)。「マサラ」は、スパイスをブレンドした混合香辛料を指す(CHANOYU)、またはスパイスを意味する(富澤商店)と説明されている
チャイラテCHANOYUは、チャイよりミルクを少なめにして、泡立てたミルク(フォームミルク)をのせたものと説明している。別に、スターバックスの商品名「チャイ ティー ラテ」は、スパイス入りのシロップにミルクを合わせたティー ラテとして紹介されている

CHANOYUのコラムは、「Chai(チャイ)」はヒンディー語で「お茶」を意味すると説明しています。CHANOYUはマサラチャイを「チャイにスパイスを足したもの」と定義しています。一方で、CHANOYUの作り方にもスパイスの煮出しが含まれ、富澤商店は日本で出される「チャイ」の多くがスパイス入りと説明しており、出典の間でも「チャイ」のスパイスの扱いは揃っていません(CHANOYUのコラムより、富澤商店のコラムより)。

つまり「チャイ」という言葉は、スパイスの有無の扱いが出典によって分かれます。言葉の使い分けは出典やお店によって違うため、この記事では次のように整理して進めます。

  • スパイスを入れて煮出すのが、マサラチャイ
  • 紅茶をミルクと砂糖で甘く煮出したミルクティーを指すのが、チャイ(日本ではスパイス入りを指すことも多い)
  • 泡立てたミルクをのせる説明や、シロップにミルクを合わせる作り方があるのが、チャイラテ(出典によって説明が分かれる)

マサラチャイの作り方

ここからは、3つのレシピの分量と手順を並べます。杯数の基準が出典ごとに違うため、分量の数字だけで優劣はつけられません。

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記事内の比較表 2
出典対象茶葉スパイス水・牛乳砂糖
ハウス食品(GABAN)2杯分茶葉 小さじ2杯強しょうが半かけ、クローブ2個、カルダモン2個、ブラックペッパー6個水・牛乳ともティーカップ8分目(水は別に、最初にスパイスを煮る分を分量外で使用)小さじ2〜4
エスビー食品2人分紅茶 小さじ2〜3(ティーパックなら2個)シナモン1本、カルダモン2粒、クローブ3粒、ブラックペッパー3粒水100ml・牛乳200ml大さじ2
富澤商店1杯分アッサムティー2袋シナモン1/2本、カルダモン2個、クローブ2個水80ml・牛乳120ml10g(または練乳20g)

3つに共通する大まかな流れは、次のとおりです。

  1. 鍋に水とスパイスを入れて火にかけ、香りを出す
  2. 茶葉(またはティーバッグ)を加えて煮出す
  3. 牛乳と砂糖を加えて温める(エスビー食品と富澤商店は沸騰直前まで、ハウス食品は再沸騰したら砂糖を溶かす手順)
  4. 茶こしで濾して、カップに注ぐ

(ハウス食品のレシピより、エスビー食品のレシピより、富澤商店のコラムより)

茶葉を煮出す時間は、エスビー食品が約1分です。富澤商店は、スパイスを3分ほど煮出したあとに、茶葉を2分ほど蒸らし煮にします。ハウス食品は「ふやかすつもりで煮る」と書くだけで、時間の目安はありません。

水と牛乳の比率も出典で異なります。エスビー食品は水100mlに牛乳200ml(1対2)、富澤商店は水80mlに牛乳120ml(2対3)、ハウス食品は、最初にスパイスを煮る水(分量外)とは別に、途中で水をティーカップ8分目になるまで足し、牛乳もティーカップ8分目です。ミルクの濃さは好みで調整できる部分といえます。

香りを出すコツとして、エスビー食品は、シナモンを半分に折り、カルダモンはさやに傷をつけてから使うよう勧めています。

茶葉は細かいアッサムやセイロンが目安

ハウス食品は、セイロン、ケニア、アッサムなどの細かい茶葉を選ぶよう案内しています。富澤商店もアッサムとセイロンを挙げ、濃い色で深みのある味わいの茶葉はミルクと相性がよいとしています。また、茶葉が大きいと力強い味が出にくいため、あらかじめ細かくした方が濃く抽出できるとしています。

茶葉の種類ごとの特徴は、アッサム紅茶の入門やケニア紅茶の入門、細かい茶葉の等級は茶葉のグレード表記の読み方で紹介しています。

チャイラテと呼ばれる飲み物の作り方

「チャイラテ」の作り方は、読んだ範囲でも2通りありました。

煮出したチャイに泡立てたミルクをのせる

CHANOYUのコラムは、チャイラテを「チャイよりもミルクの量を少なめにして、最後にフォームミルクを上にのせたもの」と説明しています。作り方の流れはチャイと同じで、スパイスと茶葉を煮出したあと、ミルクを加えて煮出し、濾したものにフォームミルクをのせます。チャイに比べてミルクが少ないぶん、味わいはあっさりしているそうです(CHANOYUのコラムより)。

カフェの「チャイ ティー ラテ」はシロップにミルクを合わせる

スターバックスは「チャイ ティー ラテ」を、「紅茶とさまざまなスパイスをミックスしたオリジナルシロップに、ミルクを合わせたティー ラテ」と紹介しています(スターバックス コーヒー ジャパンの商品ページより)。

チャイシロップを作り置く方法

富澤商店のコラムは、これとは別に、チャイシロップを作っておいて牛乳と混ぜる方法を紹介しています。同コラムでは、ホットやアイスのチャイの作り方の一つとして挙げられており、チャイラテの定義として書かれているわけではありません。

スパイスとティーバッグを水で煮出してシロップにし、瓶に入れて冷蔵庫で保存します。同コラムに保存期間の記載はないため、作り置きは早めに飲み切る前提で考え、においや見た目に異変があれば飲まないでください。飲むときの目安は「シロップ大さじ2に牛乳130ml〜」で、温めた牛乳ならホット、冷たい牛乳と氷ならアイスになります。

メニューを見るときのポイント(出典を踏まえた整理)

ここからは出典の記述ではなく、上の出典を踏まえた整理です。

  • 「マサラチャイ」表記は、ここまで見てきたレシピのように、水と牛乳で煮出して作るタイプが基本のようです。ただし、ミルクや砂糖の量、スパイスの種類はお店によって違うことがあります
  • 「チャイ」だけの表記は、スパイスの有無がメニュー名から分かりません。日本で出される「チャイ」の多くはスパイス入りという説明もあれば、チャイを紅茶とミルクの煮出しとして説明し、スパイスを足したものをマサラチャイとする定義もあり、出典によって扱いが分かれます。気になる場合は、商品説明で確かめるのが確実です
  • 「チャイラテ」表記は、煮出したチャイに泡立てたミルクをのせるものなのか、シロップにミルクを合わせたものなのか、名前だけでは判断できません。商品説明やスタッフの説明で確認すると安心です
  • 甘さやスパイスの強さも、メニュー名からは判断できません。カスタマイズできるお店なら、注文時に相談してみてください

自宅で作り分けるなら

3つの作り方を、手間と使いどころで整理します(出典を踏まえた整理です)。

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記事内の比較表 3
作り方向いている場面ポイント
鍋で煮出す(マサラチャイ)週末にじっくり1〜2杯スパイスの香りを鍋で引き出せる。ミルクは水と牛乳の比率で調整
シロップを作り置く平日の朝など、手早く飲みたいとき牛乳と混ぜるだけ。ホットにもアイスにもできる
ミックスやティーバッグを使う材料を揃える手間を省きたいとき茶葉とスパイスがそろっている商品もある

鍋で煮出す作り方は、牛乳と茶葉を一緒に煮出すロイヤルミルクティーの作り方に近く、鍋の扱い方は鍋で作るホットのロイヤルミルクティーにまとめています。冷たく飲みたい場合はアイスチャイの作り方も参考になります。紅茶を淹れる基本は紅茶の基本の淹れ方をご覧ください。

鍋で煮出す作業では、牛乳が吹きこぼれたり鍋や湯が熱くなったりするため、やけどに注意してください。チャイは紅茶を使うため、カフェインを含みます。牛乳や砂糖の量、スパイスの好みは人によって違うので、はじめは少なめから調整するのがおすすめです。

手軽に試せるチャイ3種

スパイスを一つずつ揃える手間を省いて、まず試したい方向けに、楽天市場で買えるチャイ関連の商品を3点選びました。作り方の案内や届き方がそれぞれ違うので、内容の違いで選んでみてください。他のブランドとの網羅的な比較は行っていません。

2種類の茶葉と、シナモン・黒胡椒・生姜・カルダモン・クローブの5種のスパイスがセットになった商品です。内容量は150g(50g×3種類)で、商品ページでは約40〜50杯分(手なべで約20回分)とされています。商品ページの原材料欄にはブロークンとホールの2通りの表記があるため、注文前に内容を確認してください。配送はメール便のみで、毎月1日〜15日は発送休みと案内されています。鍋で煮出す本格的な作り方を、スパイスを一つずつ買い揃えずに試したい方に向きます。レビュー評価・件数ともに高い商品です。

1パック20gで220mlのチャイが作れる、ティーバッグタイプです。商品ページの原材料欄には、カシア、カルダモン、クローブ、ジンジャーパウダーなど12種類のスパイスに、アッサムCTC茶葉、岩塩、赤糖が並んでいます。赤糖が入っているため砂糖の用意は不要で、あとから注ぐのはミルクだけと案内されています。マグカップとミルクを用意して電子レンジで作る商品で、詳しい作り方は商品パッケージの裏面に記載されています。3個セットからの販売なので、まとめて試したい方向けです。こちらもレビュー評価・件数ともに高い商品です。

茶葉とスパイスミックスの4杯分パックが4つ入ったセットです。スパイスはグリーンカルダモンホール、シナモンスティック、クローブ、ベイリーフ、スターアニス、ジンジャー、ブラックペッパーで、これにアッサムティーが加わります。商品ページの説明画像では、ミルクパンで水とパックを煮出し、ミルクを加えてさらに煮出す手順が示されています。小分けのパックなので、スパイスと茶葉を量る手間をかけずに、4杯分ずつ試したい方に合います。

まとめ

マサラチャイは、チャイにスパイスを加えたもので、水と牛乳で煮出して作るのが基本です。「チャイ」は言葉としてお茶を意味し、スパイス入りのものを指す場合もあります。チャイラテは、ミルクを少なめにして泡立てたミルクをのせるという説明と、スターバックスのようにシロップにミルクを合わせる商品があり、メニュー名だけで作り方を決めつけることはできません。どんな一杯か気になるときは、お店の商品説明を確認してみてください。自宅では、鍋で煮出す方法、シロップを作り置く方法、ミックスやティーバッグを使う方法の3つから、その日の手間に合わせて選べます。